昨今、インターネットの発達や新型コロナウイルス感染症の流行などから、Youtuberやフードデリバリー配達員など、新しい職業が誕生していますが、転職を考えている社会人の皆さん、仕事探しは順調ですか?皆仕事探しと聞くと「ハローワーク」を浮かべる方がほとんどですが、転職を考えない限り、ハローワークについて調べる機会は無いですよね。
しかし、ハローワークは転職に限らず、自分の夢を実現するためにも活用できるため、ハローワークを知らないことは、最短で目標に辿り着く道を知らないままということになり、損しかありません。
そこで今回は「自分に合った仕事、一生続けたい仕事を見つけたい」と強い意志をお持ちの皆さんに、ハローワークの全体像を解説するとともに、効率よく転職活動を行うために絶対押さえておきたい注意点を4つお伝えします。実際にハローワークを利用された方の生の声をもとにしていますので、ぜひ最後までご覧ください。
そもそもハローワークとは?
ハローワークという名前は聞いたことがあるし、建物も見たことがあるけど、そもそもどんなところなのか、何ができるところなのか知らない、そんな皆さんのために、まずハローワークの基本情報を見ていきたいと思います。
専門的視点から就職をサポート
ハローワークの正式名称は「公共職業安定所」で、国(厚生労働省)の機関です。無料で、求人紹介や就職相談のほか、雇用保険に関すること、雇用対策も行っています。求人が豊富で、幅広い選択肢の中から求人情報を見つけられるのがハローワークの特徴です。
ハローワークは求人が多いのですが、その一番の理由は、掲載料や内定者を獲得した際の手数料が無料で、企業側は採用コストを抑えられるからです。ハローワークによっては、最適な就職サポートのために、以下のような専門的な相談ができる窓口を設けています。
- マザーズハローワーク
- ふるさとハローワーク(地域職業相談室)
- 就職氷河期専門窓口
- 外国人雇用サービスセンター
- 新卒応援ハローワーク
- わかものハローワーク
- 障害者関連の窓口
「『新卒』と『わかもの』、自分はどっちに行けば?」という方は、まず両方の支援内容の詳細を受付に尋ねて、より自分に合ったサポートを選びましょう。
誰でも利用できるの?
ハローワークを利用する人はさまざまです。例えば、以下のような方々が利用しています。
- 就職・転職先を見つけるために行く人
- 失業保険などをもらう目的で足を運ぶ人
- フリーター
- 学校卒業後に正社員として働いた経験がない人
- 高齢者など
- 特に就職が困難な人
とはいえ、求職者であればだれでも利用できるのでご心配なく。もちろん、現在働いている方が働きながら転職活動をすることもOKです。就職相談やカウンセリングなどのサービスも利用できるので、転職への不安や悩みを解消するきっかけになるはずです。
利用できる4つのサービス
ハローワークは、就職に関する相談や紹介状の作成・発行、紹介者と企業の橋渡しなどのサービスを行っています。それ以外にも、以下のような手厚いサポートを利用することができます。
- 就職活動で必要な応募書類の書き方のアドバイス
- 面接対策、自分に合う職業を見つけるためのキャリアコンサルティング
- 職業訓練に関する相談・手続
- 失業保険給付金やその他助成金の手続き
などです。雇用保険の受給資格がある方は、ハローワークに行って手続きを行うことで、雇用保険を受給することができます。
ハローワーク活用の具体例3選
ハローワークを利用する方や目的はさまざまであることが分かりました。具体的な事例があると、もっとハローワークとの距離が縮まりますよね。そこで、当ブログの読者の方々から寄せられた実体験をもとに、具体例を3つ挙げてみました。
ケース1 職業訓練校に行きたい
当ブログの読者の方から「求職活動を進めているけれど、知識やスキル・経験が足りてなくて、希望する仕事に就けない」というお問い合わせがこれまで寄せられてきましたが、そんな方には、職業訓練校がピッタリです。職業訓練校は、スキルや知識を学ぶ場を、希望する求職者に提供する場です。ハローワークでは、職業訓練校を仲介するサービスもしています。近年は、各都道府県の大学や専門学校などに、職業訓練の一部や全てを委託する委託訓練も増えています。なんと、基本的に受講料は無料です。説明会なども行われていますので、まずハローワークで確認しましょう。
また、当ブログでは、最小投資で志望校の傾向に合わせた対策ができる「志望校別・合格レベル問題集」を販売しています。最短3日で試験官に刺さる願書作成もでき、「願書に時間をかけたくない!」という方は特にご利用くださっています。ぜひご活用ください。
ケース2 医療関係の仕事に転職したい
この場合、まず専門学校や大学に通う必要があります。ハローワークに相談することで、学校に通って転職するまでの流れや、給付金制度を教えてもらえます。受講費用の一部が支給される教育訓練給付制度の対象になっている場合は、ぜひ活用しましょう。
ケース3 公務員に転職したい
この場合も、ハローワークに行くことで、採用までのサポートを得ることができます。特に社会人の方は仕事もある中、転職準備も進めるとなると「時間がない」「面接練習の相手がいない」ということがほとんどです。ハローワークを活用すれば、面接対策もできます。
申し込みから仕事を得るまでの流れ
転職先を求めて、いよいよハローワークに出向く日がやってきました。就職先が決まるまでの流れはどのようになっているのでしょうか。ここでは、全体的な流れを解説します。
求人申し込み
まず最寄りのハローワークに行きましょう。ハローワークの利用は予約不要です。到着したらまず「求職申込書」を記入します。求職申込書とは、希望職種や労働条件などを記載するための書類です。求職申込書に手書きする手間を省きたい方は、ハローワークインターネットサービスのページから求職情報仮登録を行うこともできます。
ハローワークカードの発行
求職申し込みが受理されると、窓口の職員からハローワークカードがもらえます。ハローワークカードは窓口での職業相談や求人紹介時に必要なため、次回からも毎回忘れずに持参しましょう。
求人検索
受付でカードをもらって求人検索をします。「求人端末」という情報端末を利用しますが、閲覧は無料で、求人情報の検索以外に求人票の印刷もできます。膨大な求人情報の中から、いかに効率的でスピーディーに検索、抽出できるかが大切です。
職業相談、求人応募
応募したい求人が見つかれば、窓口の職員に伝えて企業に連絡してもらいます。職員が「紹介状」を作成してくれるので、大切に保管しておきましょう。窓口では職員に就職相談ができます。職業や仕事、求人に関することであればどんなことでも相談してかまいません。求人の条件など疑問に思うことは相談しましょう。
応募書類作成
紹介状を発行してもらったら、履歴書と職務経歴書を準備します。紹介状は、企業によって、履歴書と同封して事前に送るか、面接時に持参するかになります。ハローワークでは、書類作成のアドバイスもしてくれます。
面接や採用試験を受ける
書類選考に通過したら、いよいよ面接です。それまでに事前に、面接対策をしっかりしておきましょう。ハローワークでも、模擬面接のセミナーなどもしていますので活用しましょう。
ハローワークに行く前に!4つの注意点
初めてハローワークに行くとき、手ぶらで行ってしまっては、得られる内容もこぼれてしまいかねません。服装や持っていくものなど、基本的なことの確認は必須です。できるだけ早く転職を成功させるために、ハローワーク活用の4つの注意点を見ていきましょう。
服装
ハローワークに行くときには、私服で問題ありません。ただ、職員の目もありますし、ほかの求職者もいますので、清潔感のある身だしなみは意識しましょう。派手すぎる服やヨレヨレの服はNGです。髪型や髪の色も常識的な範囲で注意しましょう。
用意するもの
求職申込みだけの場合は、特別な持ち物は必要ありませんが、筆記用具、履歴書、スケジュール帳は忘れず持参したいところ。ハローワークカードは2回目以降必ず持って行きましょう。
窓口支援は積極的に活用すべし
窓口では、求人についての質問や確認以外でも、どんどん相談しましょう。求人端末で見られる求人に関する情報も、求人票に記載のあること以外で窓口が把握していることもあります。その時点での応募者数や試験の内容、求める人材のイメージなどを教えてくれることもあります。ハローワーク主催の就職セミナーや、職業訓練の受講などについても案内してもらえますので、積極的に活用しましょう。
なかなか見つからなくても焦らない
自分が希望する求人がなかなか見つからない…ということもあると思います。何度通っても見つからないと、「自分に合ったところはないのかな…」と焦ったり落ち込んだりするかもしれませんが、大事なのは目的と、ゴールのイメージを明確に持つこと。目先のことに一喜一憂しなくても、自分で気づかないうちに何か成長しているところがあるはずです。その一点を見て「今日も頑張った!」と、自分を鼓舞しながら次に進みましょう。
また、窓口の職員に相談したり、自分に合った仕事を考え直してみたり、職業訓練の入学を検討したりすることも可能性を広げることになるでしょう。
動いて損なし!まずは気軽に訪ねてみよう
ハローワークに行くときの注意点やポイントについて、イメージが湧いてきたのではないでしょうか。ハローワークはいろいろな支援をしている場所なので、フル活用してみてください。
「職業訓練に魅力を感じた!」という方、実は「委託訓練」を知らない方が多くいらっしゃいます。お得に専門技術を身につけることができる訓練で、その概要や4つのメリットを徹底解説していますので、ぜひご覧ください。