社会人が看護学校に合格するには?受験対策や勉強方法を解説

メリットがいっぱい! 社会人から看護師を目指す

↓ 本記事の内容をざっくり4分で解説しています ↓

資格職のひとつである看護師は、安定して働けるなど多くのメリットがあります。社会人からの看護師資格の取得も可能で、社会人を受け入れている看護学校も多くあります。

今回は、社会人から看護師資格を取得するメリットと、看護学校の選び方や受験対策、勉強方法をご紹介します。看護師資格を取得して再就職や転職を検討している人は、ぜひ参考にしてください。

社会人が看護師資格を取得するメリット

献身的に患者をケアする看護師

国家資格である看護師資格は、社会人から取得を目指すことで以下のメリットがあります。

看護師資格のメリット

それぞれのメリットについて解説します。

求人数が豊富にある

超高齢化社会を迎えている日本では、看護師の人手が不足しています。市場の景気に左右されず、いつでも安定して就職できるのが看護師のメリットです。都市部はもちろん、地方でも看護師の求人は豊富にあるため、転勤や引っ越しなどで居住地が変わっても、安定して職に就けるメリットもあります。

転職や再就職を目指す社会人の場合、不景気などの影響で全体的な求人数が少なく再就職がなかなかできないこともあります。看護師資格を取得すれば就職もしやすくなるため、現在転職や再就職を目指している社会人にも有利です。

再就職に有利

看護師資格を一度取得すれば、現場から離れても再就職しやすいのもメリットです。妊娠や出産などで社会から離れても、再就職を希望すれば看護師資格を活かして再び働けます。

妊娠や出産を機に退職し、子どもが大きくなったタイミングで再就職を目指す女性も多いです。ところが、専業主婦の期間が長くブランクがある、実務経験が少ないなどの理由で再就職が叶わないこともあります。看護師資格を取得すれば未経験者でも就職に有利となるため、専業主婦の再就職にも有利です。

収入面でも安定して働ける

看護専門学校入試情報が満載看護師は、収入面でも安定した職業です。厚生労働省発表の「令和2年度賃金構造基本統計調査」によると、看護師の平均年収は330万円です。一般事務員の女性の平均年収231万円と比較すると、看護師の年収の方が100万円ほど高いことになります。この数値は基本給のみで算出した数値のため、夜勤や時間外手当、ボーナスなどを含めるともっと高収入となります。

看護師は女性でも安定して高収入を得られる仕事のため、収入面の改善や経済的な自立のために看護師資格の取得を目指す社会人も多いでしょう。

さまざまな場所で活躍できる

看護師資格を活用できる職場は、病院以外にも以下のような場所があります。

  • クリニック
  • 診療所
  • 保健センター
  • 保育園
  • 介護施設
  • 訪問看護
  • 一般企業
  • 医薬品会社

希望する仕事内容や自分の適正に合わせて、いろいろな場所で活躍できるのも看護師資格のメリットです。

年齢に関係なく働ける

看護師は人手不足が続いているため、年齢で就職が不利になることはありません。一般企業では若年層のキャリア形成のために20~30代が有利になることもありますが、看護師は40代でも就職できます。子育てなどがひと段落した主婦の方が再就職のために看護師資格を取得するケースも増えてきています。できるだけ長く働き続けたい人にも向いています。

女性が働きやすい

看護師は女性が働きやすい職場環境が整っている職種です。公益社団法人日本看護協会発表の「平成22~27年度看護職のワーク・ライフ・バランス(WLB)インデックス調査データ分析報告書」によると、看護師の育児休暇の利用実績は86.8%に上ります。

また、施設内に託児所を運営している施設は60%以上に上りました。育児と仕事を両立させながら働けるのも、看護師資格を取得するメリットです。

【受験専門サクセス】

<看護専門学校 合格体験談>

愛知県 M・Iさん
大事なのは勉強時間の長さではなく「質」。要点解説講座と学校別問題集で合格できた!

社会人だったので看護専門学校受験は、時間がない中での対策でした。予備校も難しく、自宅で予備校のような対策ができないか検索して選んだのが、看護医療サクセスの要点解説講座と学校別問題集でした。

要点解説講座は、講師の音声講義なので、予備校で授業を受けているような感覚です。頻出問題に絞ってあり、1問5分の解説にまとまっている点が、手広くやって1コマ90分の予備校と大きく異なる点だったと思います。大事な内容を詰め込んであるので、忙しい受験生にぴったりです。

学習効果もしっかり合って、おかげさまで合格できました。勉強は時間ではなく、いかに大事なポイントをおさえられるかなのだと感じています。

社会人が看護学校を目指すための受験対策や勉強方法

使用する文房具セット

社会人が看護師免許取得を目指す場合、学費面や難易度などで有利となるのが看護学校(看護専門学校)です。大卒資格が欲しいなどの理由がない限り、看護学校受験を目指すことになるでしょう。社会人が看護学校受験のための対策や勉強方法を解説します。

一般入試と社会人入試両方の対策をする

社会人が看護学校を受験する場合、一般入試のほか社会人入試も選択できます。一般入試と社会人入試の特徴を以下に比較しました。

入学要件一般入試社会人入試
受験資格各学校で定める学歴や年齢を満たした人(社会人含む)社会人のみ
入試の内容・学科試験(国語・英語・数学・生物・化学など)
・面接
・小論文(学校による)
・書類審査
・面接
・小論文
重視されるポイント・学力
・人間性
・看護師への適正 
・看護師への意欲
・人間性
・看護師への適正
倍率3~5倍10倍以上
試験の期間1~3月11~12月

一般入試は高卒生を含め、条件を満たせば社会人でも受験できます。社会人入試を受験できるのは社会人のみです。一般入試は学科試験がある一方、社会人入試は面接と小論文のみで入学できる看護学校も多くなっています。社会人入試は受験対策が楽になる一方、一般入試よりも募集人数が少ないため、倍率は高めです。看護学校によっては社会人入試を行っておらず、一般入試のみのところもあります。

一般入試と社会人入試は試験の期間がずれていて、併願できる学校も多いです。一般入試と社会人入試両方の対策をしておくことで、より合格の可能性が高くなります。

合格の確率UPよ!

教育理念やアドミッションポリシーを確認しておく

看護学校それぞれで、教育理念やアドミッションポリシーを掲げています。教育理念やアドミッションポリシーとは、看護学校の教育の方向性や、理想とする学生像を設定したものです。

看護学校の入試では、一般入試、社会人入試両方で面接や小論文が重視されます。面接や小論文によって、人間性や看護師としての適正が判断されるためです。

面接や小論文を突破するには、各看護学校の教育理念やアドミッションポリシーを理解した上での回答が求められます。教育理念やアドミッションポリシーは、入学案内やパンフレット、公式サイトなどに記載されているため、確認しておきましょう。

入学案内や公式サイトをチェック!

学科試験は過去問や傾向を調べよう

看護学校の一般入試には学科試験があります。ただし、学科試験で出題されるのは高校卒業程度の基礎から標準の問題です。受験する専門学校の過去問や出題傾向を調べて、受験勉強をしましょう。

看護学校の受験対策のための参考書や過去問題集もあります。社会人でも勉強時間を確保し、コツコツ勉強することで看護学校に合格できる可能性は高いでしょう。

面接はよく聞かれる質問を把握しておく

看護学校の学科試験は比較的難易度が低い一方、面接は十分な対策が必要です。看護学校の入試では看護師の適正も見られるため、面接の比重が高くなっています。面接でよく聞かれる質問を把握し、対策をしておきましょう。

看護学校の面接で、社会人がよく聞かれる質問の一部を下記にまとめました。

  • 看護師の志望理由を教えてください。
  • この学校の志望理由を教えてください。
  • 社会人経験で活かせることはありますか?
  • 失敗したことはありますか?また、どのように対処しましたか?
  • 看護師を目指して本当に3年間通学できますか?
  • 家族の理解はありますか?
  • 下の年齢の学生といい関係を築くことはできますか?
  • 現役生の方と比べて勝ること、劣ることを教えてください
  • 関心のある医療ニュースは何ですか?
  • ○○(認知症など)の症状について知っていることはありますか?
  • 添加物についてどう思いますか?
  • 自分を○○(動物、花、食べ物など)にたとえたら何ですか?
  • もし子どもに「○○(空はなぜ青いのか、空気はなぜ見えないか、など)」と聞かれたらどうしますか?

質問に対して回答を丸暗記するのではなく、質問の意図を理解して適切な回答をするのが重要です。面接対策の参考書も上手に活用しましょう。

小論文は形式やテーマの傾向を調べておく

小論文では、指定されたテーマに関しての論述が求められます。看護学校の小論文は、以下3つのいずれかの形式で出題されます。

小論文の種類小論文の形式
課題作文型出題されたテーマについて自分の意見を論述する
課題文読解型用意された文章を読んで自分の意見を論述する
資料分析型アンケート結果やグラフなどのデータを見て自分の意見を論述する

看護学校の小論文のテーマとして多く出題されるのが、人間性を問うものや、看護や医療に関することです。看護学校の小論文のテーマとして挙がるものの代表例を、以下にまとめました。

  • 地域医療
  • 看護婦として必要なもの
  • 友情
  • 東日本大震災から学んだこと
  • 少子高齢化

小論文の対策方法として必要なのが、以下のとおりです。

  • 小論文の書き方を学ぶ
  • 志望校の過去のテーマと形式を分析する
  • 看護や医療の知識を得ておく

小論文の書き方や看護学校の出題傾向、テーマを把握するには看護学校の小論文対策の参考書が役立つでしょう。

看護学校の受験対策をして合格を目指そう

社会人が看護師資格を取得するメリットにくわえて、看護学校の受験対策や勉強方法について解説しました。看護師資格を取得することで、転職や再就職などに多くのメリットが得られます。看護学校は社会人入試を行っている学校もあり、一般入試でもしっかり対策をすれば十分合格できる可能性は高いです。


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