誰しも憧れを抱く「医師」や「薬剤師」。ですが現役学生の頃は様々な理由によって諦めた方も多くいます。その夢、今すぐ掘り起こしましょう。社会人になってからでも、医学・薬学界を目指せる方法こそ「大学編入」です。一度社会に出て働いた経験は、キャリアを再形成する上で役立ちますし、社会の厳しさを知っている分、受験に対しても真摯に向き合えます。
ここでは、社会人から医学・薬学部を目指す方に役立つ情報を紹介します。
医学・薬学部への編入は難しい?
社会人から医学・薬学部へ編入するのは簡単なことではありません。ですが、目標が明確であり、高いモチベーションさえ持っていれば越えられない壁ではありません。目先の結果だけを求めて焦ると、上手くいかない時に落ち込んでしまいますし、精神的に不安定になります。1~2か月程度では学力は飛躍的に向上することはないので、すぐに結果は出ないと割り切ってしまい、少なくとも半年以上の、長期的な計画を立てて行動しましょう。
以下で解説する内容を踏まえて、不安を解消し、夢へのイメージを具体化していきましょう。
学生と社会人の受験対策環境の違い
学生の場合、勉強に集中する時間がまとまってあることに加えて、先生や塾講師、保護者のサポートなどもあるので環境が整っていることが多いです。一方社会人として自立した生活を送りながら大学編入の対策をするのは、特に精神面において忍耐が必要になります。
実際に働きながら勉強したことがある人なら分かるのではないでしょうか。「朝から夜まで仕事をした後に、もう一度集中して机に向かう」これがかなり難しいですよね。本来であれば仕事終わりにビールを飲んだり、動画や映画を見たり、友達や家族と遊びたいところですが、医学・薬学部の編入試験対策をするためには、そういった楽しい時間を多少なりとも犠牲にして机に向かわなければいけません。学生時代とは違った誘惑がたくさんあるので、明確な目標を設定して、努力を継続する必要があります。
モチベーションを保つことが大切
明確な目標を設定することでモチベーションは上がりますし、目標達成から逆算して行動を起こしやすくなります。努力を継続するためには「習慣化」するのが大事です。「朝の1時間を勉強時間にまわす」「仕事の休憩時間や移動時間を有効活用する」など、ちょっとした工夫をすることで習慣化しやすくなります。習慣になると最初は苦に感じていた勉強も、だんだん楽しく感じてきます。
大学編入試験サクセスでは、大学編入の志望理由書作成・論文対策に役立つワークを揃えています。学部別に傾向を抑えた内容なので、効率よく必要なスキルを身につけることが可能です。
また、論文対策は、付属のMP3プレーヤーで、医学・薬学に関する用語を講師が解説しているので、通勤時間等を活用して、スキマ時間に勉強できるので、ぜひご活用ください。
社会人にしかない強みがある!
社会人から医学・薬学部に編入する場合、学生にはない経験や知識がアドバンテージになることがあるので、自分の個性や特技がある人はそこを伸ばす時間を設けるのも大事です。世界的な課題になっている人種差別や環境問題、日本が抱える社会問題に対する理解度が高ければ、面接で良い印象を与えることができますし、社会人の強みをアピールできます。学生にはない角度からのアプローチは加点になるので、実際に仕事を通して学んだことや気付いたこと、これから改善していきたいことなどをまとめて、しっかり頭に入れておくと自分の言葉として自信を持って発言できます。
編入試験の内容
医学・薬学部の編入試験は、大学によって異なりますが基本的に倍率は高いです。一般入試と比べると定員が少ない大学が多いので、競争率も上がってしまいます。しかし複数の大学を受験できるので、選択肢をたくさん持つことで合格率は上がります。一番大事なのは編入したい大学の傾向を知り、しっかりと対策を練って勉強することです。
一般的には、面接や小論文などが課されますが、もう一つ、専門試験について学部ごとに詳細を見ていきます。
医学部の専門試験
医学部編入の専門試験は、受験科目が少ないのが大きな特徴です。専門性が求められるので、広く浅くというより、狭く深く勉強するのが効果的であり、傾向と対策を知って準備するのがおすすめです。医学部の場合、鍵を握るのは【生命科学総合】です。生命科学総合で高得点が取れると合格の可能性は一気に高くなるので、特に力を入れて勉強したい分野になります。生命科学総合は社会問題と結び付けて考える必要があるので、日頃から社会問題に目を向けましょう。空いた時間で新聞を読んだり、アプリでニュースを調べることも必要です。学部によっては英語の比重も大きいので、早めに対策をしておきたいところです。
薬学部の専門試験
薬学部編入の専門試験では、化学や生物などの基礎学力が求められます。薬学部に編入する人は理系出身者だけではなく、文系出身者も多いのが特徴です。理系出身者の場合は化学や生物に慣れ親しんでいるので得意科目になっている人も多いですが、文系出身者の場合は化学や生物の基本から勉強しなくてはいけません。心配はいりません。理系科目においては基礎からのスタートですが、英語が得意な人は合格までの道が縮まります。
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社会人から大学編入に挑戦される方に、効率の良い勉強法や準備するもの、社会人だからこそのメリットを解説しています。
医学・薬学部で取れる資格は?
医学・薬学部といえば、医師や薬剤師が浮かびます。医師・薬剤師の資格取得すると大きなメリットがあります。具体的には次の通りです。
- 高収入で安定している
- キャリアアップを考えている社会人にとってアドバンテージとなる
- 高齢化が進んでいて医療の需要が高まっている
- 地方でも活躍できるので地域医療に貢献できる
- 日々の生活でも役立てる知識や技術を身につけられる
それでは、それぞれの免許についてもう少し詳細を見ていきましょう。
医師
医師免許に更新はなく、一度取得した医師免許はずっと有効です。医者は開業する選択肢もあるので、大きな総合病院で経験を積んだあとに独立する人も多いです。独立すれば比較的自由に働けますし、スケジュール調整なども自分で行えます。自分の病院やクリニックを持てれば更なるキャリアアップが可能であり、年収アップも夢ではありません。また、人に感謝されることが多い仕事で、命を救うことができる貴重な仕事なのでやりがいを感じられます。
薬剤師
有給休暇や育児休暇を取得しやすく、働く場所も自由に決められます。結婚や出産のタイミングで引っ越したり、離職した場合も再就職しやすいですし、病院やクリニック以外にドラッグストアなどで働くことも可能です。ドラッグストアは、地域密着で親しみやすい印象があるため働きやすいです。すでにドラッグストアで働いている場合は、一度大学編入して薬剤師の免許を取得することで手当がもらえたり、給料アップに繋がります。
病院やクリニックで働く場合は忙しい時もありますが、患者さんとコミュニケーションがとれるので直接感謝の声をもらえますし、やりがいを感じる瞬間は多いです。
医学・薬学系の大学で可能性を広げよう
編入試験対策は、体力的につらい時もきっとありますが、安定した将来や高いステータスを得られると思えばモチベーションを維持できます。
医学・薬学部への大学編入は自分の可能性を広げるチャンスです。一度社会から離れて学生になったとしても、社会に戻った時一気にキャリアアップできるので、現状に満足していない人は編入を検討しましょう。