↓ 本記事の内容をざっくり5分で解説しています ↓
社会人になってから大学を目指そうとすると、受験のための勉強時間を確保するのは非常に難しいことです。さらに独学での受験勉強であれば、長い期間継続して勉強するのはなおのこと難しくなります。
独学の勉強で大事なのは、短い時間でも多くの知識を身につける効果的な勉強方法を実践することと、「今日は勉強しよう」と気構えなくても自然と勉強の習慣を身につけることです。今回は独学の勉強に役立つ方法と勉強を習慣づける方法を7つご紹介します。
勉強の効率を上げる方法4選
時間が短くても勉強の方法を改善すると、効果的に時間を使うことができ、短い時間で成果があげやすくなります。ここでは効率的に勉強の時間を費やすテクニックについて、5つご紹介します。
1. 歩きながら学ぶ
時間がない中で勉強をするには、スキマ時間に勉強をするのが大事です。テキストなどの持ち運びやすい教材を使い、通勤時間中にラッシュアワーの電車の中で立ったままの状態で勉強したり、カフェなどで休憩後勉強したりと、あらゆる時間を活用すれば5分や10分といったわずかな時間でも有効活用できます。
また、会社や家までの歩いている間でも勉強できれば、さらにスキマ時間が活用できます。
オーディオブックを利用したり、勉強に関する動画の音声を聞いたり、復習がてら自分が使用しているテキストを家で読んだものを録音して、あとから聞き直したりする方法が考えられます。また、朝などにウォーキングをしながら勉強すれば健康にもつながり、一石二鳥です。
2. 速読術を身につける
効率的な勉強をするのに役立つテクニックですぐに思いつくのは速読です。一定時間内のインプット量が単純に増える効果があります。覚えられるテキストの冊数を増やせるというだけではなく、復習の回数を増やせば増やすほど記憶に残っていくため、勉強法として有効です。
また、復習を繰り返すのは単に回数を増やすためだけではありません。読めば読むほど気づいていなかった内容に気づいていくため、同じテキストを読むのでも単に表面をなぞるだけではなく、深く理解していくことになります。
テキストの1周目は多少理解しづらくて引っかかったとしても軽く読み流し、2周目、3周目と繰り返していくにつれて、理解していくことが大事です。
3. ポモドーロ・テクニックを活用する
短い時間で効率的に勉強をするテクニックの1つとして、「ポモドーロ・テクニック」が挙げられます。これはイタリアの起業家・作家であるフランチェスコ・シリロ氏が、1990年代初めに提唱した手法です。
「ポモドーロ」とはイタリア語で「トマト」のことで、シリロ氏が学生時代に愛用したトマト型のキッチンタイマーがテクニック名の由来です。
仕事を早く終わらせようとして午前中いっぱいを休憩なしで働くと、例えば3時間働き続けることになります。しかし連続して働き続けると途中で疲れてしまい、かえって効率が悪くなることがあります。小学校時代に、授業時間が45分で区切られていたことを思い出してみてください。仕事でも時間を区切ることが大切です。
ただ単に時間を短く区切るだけではなく、1ポモドーロ内であらかじめ完了するためのタスクを決めておくことが大事で、それを完了することを目標としましょう。また、休憩による効率化だけではなく、仕事が取り掛かりやすくなる、スケジュールを立てやすくなるといったメリットがあります。
あまりにも作業量が多く困難に見えるような仕事であっても、25分以内に終わるようなタスクに細分化することによって作業しやすくなったり、計画と実績の差が測りやすくなったりすることから、作業スケジュールが管理しやすくなります。
4. 人に説明する
参考書や問題集を1冊まるごと読み切り、完全にマスターしたと思っても、いざ試験を受けると思ったほど点数が取れなかったということはないでしょうか。
これは参考書を読んでいるだけで知った気になってしまった、あるいは問題集の答えを完全に丸暗記してしまったため、問題文が何を問うているのかわからなくても、答えが解けてしまったためと考えられます。
ある問題の答えを覚えただけでは、本当に勉強の内容を理解したことにはなりません。本当に理解したかどうかを確かめる方法には、学んだ内容を人に説明してみるというやり方があります。
例えば、参考書に載っている用語を人に説明できるでしょうか。また、問題集の答えに対し、なぜその答えが導かれるのかを人に説明できるようになれば、本当に理解したということになります。
人に言うのが恥ずかしい場合は、1人で語ってみても構いません。説明が詰まるのであれば、それは理解できていないという目安です。また、語ることによって自分の知識を整理でき、耳や口など五感を活用することで記憶が定着しやすくなるメリットもあります。
【看護・医療受験サクセス】
<看護専門校 合格体験談>
山口県 A・Iさん
苦手な数学も面接も、丁寧な解説、ワークで突破でき、見事合格!
第一志望の看護専門学校に行きたい!という気持ちは強かったのですが、自分でやるのは難しいと思っていた時、母がネットでサクセスさんを見つけてくれました。
特に苦手なのが数学で、面接もしたことがありませんでしたが、志望校に合った問題集には、数学や国語、面接や願書の対策まで揃っていたので、これなら私でもやれそうだなと感じ、取り組みました。でも、いきなり解くのは不安だったので、まずは解き方から覚えようと思い、最初は解説を見ながら進めました。
解説はとても分かりやすくて丁寧だったので、どんどん進みました。模擬試験を取り組むうちに、自然と解説を見なくても解けるようになって、点数が徐々に上がっていきました。対策を進めながら、合間に願書ワークに目を通すと、だんだん志望動機がまとまっていき、面接の回答も準備していくことができました。
第一志望に合格し、本番は緊張でしたが、対策がしっかり身についていたことを感じています。
勉強を習慣づけるための方法3選
目標に向かって勉強をすることは大事ですが、気力に頼っているだけでは限界があるため、勉強を習慣化させることが重要です。ここでは、自然に毎日勉強できるための仕組みづくりについてご紹介します。
1. 行動と勉強を1セットにする
「if-thenプランニング」とは、コロンビア大学のモチベーションサイエンスセンター副所長を務めていた社会心理学者のハイディ・グラント・ハルバーソン博士が提唱する目的達成のためのテクニックです。「AをしたらBをする」、「XになったらYをする」とあらかじめルールを決めておき、それに基づいて行動するテクニックです。
例えば「通勤電車に乗ったら問題集を解く」「会社の昼休みが残り20分になったらテキストを読む」「仕事から帰って靴下を脱いだら勉強を開始する」など、行動と実行を結び付けてルール決めするものです。
研究結果から「今日は時間があったら勉強しよう」と漠然と考えている人よりも、「通勤電車に乗ったら問題集を解く」と決めている人の方が、目標達成率が2倍以上高くなることが判明していますので、かなり有効な手法といえます。
2. スケジュールは1週間ごとにチェックする
効率よく勉強するには、スケジュールを立てて勉強することが大事です。計画に対して実績をチェックし、進捗が悪ければ是正として勉強の時間を多く作ったりスピードを上げたりする必要があります。
ただし、スケジュールの単位を1日単位で細かく設定してしまうと、仕事で急に残業が発生したり、プライベートの用事が急に起きたりするとズレがどんどん発生します。そのズレが気になってしまうとストレスになるかもしれません。
そのため、1週間単位でのスケジュール管理をおすすめします。1週間であれば、ある日に突発的なできごとが発生してあまり勉強ができなくても、休みの日などで取り返すことができ、柔軟なスケジュールが組めます。
なお、管理が1か月単位などと長すぎると、進捗が大幅に遅れたことに気付くのが遅くなり、取り戻しにくくなります。1週間単位であれば、適切なタイミングで進捗状況のチェックが行えます。
3. 同じ目的を持つ人と勉強する
独学は文字どおり1人で勉強するもののため、モチベーションの維持が難しい勉強方法です。周りの人と切磋琢磨できれば良いのですが、高校受験や大学受験のように、多くの人が同じタイミングで勉強するわけではなく、なかなか同じ状況の人はいないものです。
そこで、SNSなどで自分と同じ目標を持つ方とコミュニケーションをとったり、朝活サークルで一緒に勉強したりするのはいかがでしょうか。勉強で難しい所を教えあったり、同じような悩みを抱えているということがわかったり、合格した時は同じ苦労をした分、喜びを分かち合ったりできます。
無理なく継続できるように勉強しよう
今回は効率的に学ぶための勉強法や、習慣を身につけるための方法などについて紹介しました。日々の仕事などで忙しい中、独学で勉強し続けるにはかなりの信念が必要であり、単にやる気に任せているだけでは長続きできません。
今回紹介した手法は、いずれも社会人が大学受験に向けた勉強に効果があると思われるものを集めてみました。限られた時間の中で効率的に勉強し、日々の生活の中で意識をしなくても自然に勉強するような習慣を付けて、合格を目指しましょう。