社会人になってから、政治や政策について勉強し直したくなった、そんな気持ちになったことはありませんか?大学編入によって、その夢を叶えることが可能になります。大学で得たものを仕事に活かすことができるようになるのはもちろんのこと、逆に社会での経験が、政治・政策を深く学ぶ足掛かりになってくれることもあります。
実際に社会人から編入学して卒業し、専門知識が身についたことで、社会でより活躍できるようになった方がいらっしゃいます。それでは、社会人から大学編入する際に知りたい、政治・政策系学部のいろはを見ていきましょう。
社会人から政治・政策系学部の編入を希望するのはどんな人?
政治・政策系学部に向いている人の特徴として、社会のことを他人任せにできない、自分も関わりたいと思う人、責任感が強いことが挙げられます。政治・政策系学部で得た経験や知識は、身近な生活・ビジネス上のトラブルにも役立つため、編入を希望する人は実に幅広いです。
それでは、社会人から政治・政策系学部への編入を希望するのはどのような人なのでしょうか。ここでは大きく2タイプに分けてみました。それぞれ詳しく見ていきましょう。
学問を学びたいタイプ
- もっと良い政策のやり方はないのか考えたい人
- 政治や政策と一緒に、経済も学びたい人
- 国際方面に興味を持つ人、国際関係や経済との関わりを学びたい人
- 社会問題を研究したい人
- 法も含め、多方面に興味を持っている人
将来を見据えているタイプ
- 社会をもっと良く改善したい、政治について研究したい人
- 社会問題の原因究明や、政治/政策/経済の関連性を学びたい人
- 政治を学ぶことで能力を身につけて社会に役立ちたい人
このように様々な方が編入を希望しています。当てはまる内容はありましたか?
政治・政策系学部の特徴と魅力
実際の社会に目を向けられる
政治・政策系学部では、社会問題に限らず経済や法律とを関連させた学びを得られます。より良い社会の実現に必要な知識と、社会での活かし方を身につけられるのが魅力です。そのため多角的に社会問題と向き合ったり、関連づけて把握したい人に最適です。
勉強を進めるうちに、社会問題の多さに気がつくこともあるでしょう。この時、問題解決には何が必要で、どういった方法があるか知るチャンスを得られます。言い換えれば、政治や政策に関与したり、もしくは間接的に関わる方法を知ることができます。社会問題を法律の力でどう解決していくか、そのヒントが政治・政策系学部には詰まっているのです。
他にも、行政学や政策科学など、文字通り行政や政府の取り組みを学び、それを将来的に活かせる分野からも学ぶことが多いです。過去に行われた政策は正しかったのか、実施した結果どうなったか検証する方法が分かります。自分がもし政治家だとしたらどういう政策を打ち出すか、そんなシミュレーションもできるのも魅力でしょう。
海外に視野を広げられる
例えば、比較政治学や地域研究では、世界の国と地域の政治に目を向け、制度を比較研究したり分析して理解を深めることができます。大統領制にはどのような特徴があるのか、日本の政治制度との違いは何かなども見えてきます。
複数の国を関連づけて、関係性や問題について検証する国際政治学や国際関係論などもあります。貿易に関することや、為替に影響を与えている要素や問題点なども学べます。
皆さんは海外留学を考えたことはありますか?政治・政策系学部では、海外留学の道も開けます。海外で経験したことや知ったことを持ち帰って日本の政治、政策の研究に活かすことができます。海外留学の意欲が強い人には、外交に携わる仕事も知る場となりますし、国連など国際的な機関で働く意義や意味も学べるでしょう。もし海外に興味はなくても、公務員としての可能性や政治家が持つ力、マスコミの役割なども、世界的視点から学ぶ機会が沢山あります。
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卒業後に役立つおすすめ資格は?
政治・政策系学部で得られる資格は様々です。中でも国家資格は、就職や転職に役立つものが多いので、どれか1つは持っておきたいところです。
ただし、資格取得はあくまでも手段です。取得すること自体が目的になっては本末転倒ですので、目的に合う資格を見つけて、優先順位をつけて挑戦しましょう。資格選びにおいて大切なのは将来に活かせること、将来の可能性が増えそうな資格を選んで資格取得に専念することです。
ここでは、特におすすめする資格を紹介します。
司法書士・行政書士
法律の知識を社会に役立てたいのであれば、まず浮かぶのが司法書士や行政書士です。どちらも知名度が高く、社会に貢献できる国家資格です。就職や転職先の選択肢が増えるだけでなく、独立して仕事をすることも可能となります。ちなみに司法書士は裁判所に提出する書類の作成、行政書士は官公署に提出する書類の作成が主な仕事となっています。
司法書士には他にも、登記や供託といった手続きの代理業務もあります。資格取得には憲法と民法の理解が不可欠ですので、政治・政策系学部卒の人にぴったりの資格です。
社会保険労務士
雇用の問題や労働に関する相談、トラブルの解決に貢献するのが社会保険労務士です。日本には雇用保険や労災保険、健康保険などの制度がありますが、これらがしっかりと機能するように手続きを行うのも、社会保険労務士の大切な業務の1つです。
また、企業と従業員の関係を見ると、時にトラブルを抱えて対立したり、法律的な解決が必要になることがあります。そういった状況の際にも法律の知識を活かし相談に乗って、トラブル解決の力になれる国家資格となります。
宅地建物取引士
宅地建物取引士とは、不動産の分野で問題なく契約を実現したり、トラブルを回避する力になることができる専門家です。宅地建物取引士も国家資格なので、政治・政策系学部の卒業後に役立つのは間違いなく、実践的に社会をより良くすることができます。民法に加えて宅建業法の知識も必要となる資格ですが、政治・政策系学部で学んだ知識と合わせて対策すれば合格を目指せます。
不動産鑑定士
不動産鑑定士は宅地建物取引士と同じく不動産方面の資格ですが、不動産の適正価格を鑑定したり評価するのに役立ちます。不動産関連での就職や転職の可能性が広がるのはもちろん、金融や官庁、商社でも資格を活かすことができます。
その他にも気になる資格がたくさん
上に挙げた資格の他にも、生活におけるお金の悩みに応えるファイナンシャル・プランナー、中小企業の相談に乗ってアドバイスを提供する中小企業診断士なども魅力的です。また、民間資格ではありますが、保険商品を理解して適正な金額を導き出すアクチュアリー、市場動向など社会の動きを調べる社会調査士なども狙い目です。
資格はいくつ持っていても困りませんし、複数あれば多方面で活躍したり組み合わせて活かせます。ただし、国家資格は難易度が高く合格率が低いものが珍しくないので、具体的にどう活かすかを決めて的を絞り、資格取得を目指しましょう。
政治・政策系の大学で可能性を広げよう
大学に対する興味関心を持てた時こそがチャンスを掴むタイミングであり、本気で目指そうと思えば道は開けるでしょう。
大学編入試験サクセスでは、大学編入の志望理由書作成・論文対策に役立つワークを揃えています。学部別に傾向を抑えた内容なので、効率よく必要なスキルを身につけることが可能です。
重要なのは興味を大切にすること、その興味がどこに繋がっていて何を学び、そしてどう活かすかですので、ぜひ挑戦を検討してみてください。