看護師になりたい!大学と専門学校どちらを選ぶべき?7つのポイント

あなたはどっちに進む?看護大学OR看護専門学校

社会人から看護学校を目指す皆さん、一般的に「専門学校」をイメージされる方が多いと思いますが、現代では、高度な医療技術を持った人材を育成するために、看護大学が増加してきているのをご存知でしょうか。

選択肢ができると、どの学校に通えば一番いい形で看護師資格を取れるのか、迷いますよね。近年、そのようなお問合せが当ブログにも増えています。

そこで今回は、看護師になるために、大学と専門学校のどちらを選ぶべきか、ポイントを7つ解説します。

看護師になるためには?進学先は3種類

医者と看護師5人が打合せをしている風景。手前の看護師がこちらを見ている

看護師になるためには、専門教育を受けられる学校で3年以上就学して看護師国家試験の受験資格を取得する必要があります。従来看護師になる一般的なルートといえば「専門学校」卒業でした。しかし近年では看護師教育を行う4年制大学も増えています。

現在看護師になるための進学先は看護大学、短期大学および専門学校の3種類です。学校によって就学期間や授業内容はもちろん、取得可能な受験資格などが異なるため事前によく調べることが大切です。ここでは、それぞれの進学先の主な特徴を見ていきましょう。

看護大学(4年制)

大学では看護に関連した科目だけでなく、一般教養も学びます。大学では、研究を通じて学問的に看護への理解を深めたり自分で考えたりする習慣が身につくのがポイントです。現場で看護計画を作成する際には、自分で考える力が役に立ちます。その意味では、大学で4年間学ぶことは意義があるでしょう。

また看護師だけでなく保健師などの国家試験受験資格も得られるため、将来の働き方の選択肢が広がる点も大きなメリットです。助産師課程のある大学であれば、所定の科目を履修することで助産師の国家試験受験資格も得られます。

短期大学(3年制)

看護系の3年制短期大学は縮小傾向にあり、その多くは大学の医学部や病院に附属する教育機関として設置されています。3年生の短期大学は、看護の知識と社会人に必要な一般教養を身につけて、4年制よりも1年早く現場へ出られる点がメリットです。

短期大学から大学へ編入も可能なので、まずは短期大学で学びをスタートさせるのも1つの方法です。

専門学校(3年制)

看護専門学校入試情報が満載

3年制の専門学校では、大学のように一般教養を学んだり研究したりすることはありません。大学との大きな違いは、座学よりも即戦力を目指す実技・実習がメインのカリキュラムだという点です。

また保健師や助産師など看護師の上の資格を目指すには、卒業後に養成施設で1年間学ぶ必要があります。

看護師の業務を実践的に学べる専門学校には、一度ほかの分野の仕事を経験した社会人経験者も数多く集まっている点が特徴です。専門学校によって学費の違いが大きいため、事前に情報を多く集めて比較検討をしてください。

また大学と比べて、専門学校は奨学金制度が充実しています。学費の面で看護師を目指すことにハードルを感じている人は、奨学金制度の有無にも注目して学校を選ぶといいでしょう。

看護系の学校の選び方7つのポイント

右側に開いたノートと左側にスマホが机の上に置いてある

あとから後悔するような学校選びをすると、挫折して看護師になる夢を諦めることになりかねません。そこで、看護師を目指す社会人経験者に向けて看護系の学校の選び方として7つのポイントをご紹介します。

1. 就学期間

看護系の短大と専門学校は4年制大学よりも就学期間が1年間短いため、学費を抑えて最短で再就職したい人におすすめです。ただし、短期間に実習や国家試験の勉強をこなさないといけないので、とても忙しく感じるかもしれません。

一方、就学期間の長い4年制大学では、体系的に看護の知識を学べるほか一般教養の知識もじっくり深められます。4年制大学に通うと費用が高額になるため、家族の理解や協力が得られるかどうか十分な検討が必要です。

2. 将来の選択肢

社会人から看護師になるために4年制大学を選ぶ人は少ないですが、履修科目や卒業により保健師や助産師の受験資格も得られる場合があります。そのため卒業すれば将来の選択肢が増える点は、4年制大学を選ぶメリットです。

また幅広い教養は患者との会話で役立つほか、研究を通じて自分で考える論理的思考力も身につけられます。その結果、問題解決能力を向上させられるため看護の現場で高く評価されるでしょう。

専門学校を卒業した場合は「専門士」という資格を得られます。4年制大学と比べると卒業後は看護師以外の道に進みづらいことから、看護師のプロになる強い意志が必要になるでしょう。

ただし専門学校の中にも、4年制で「看護師」と「保健師」の2つの受験資格とスキルを得られるケースもあります。将来働くビジョンを立て、選択肢を広げておきたいなら複数の受験資格を取得できる学校を選ぶことが大切です。

3. 受験対策すべき科目

看護師を目指す人は、大学あるいは専門学校で3年以上学ぶ必要がありますが、いずれの学校でも入試が用意されています。現在の仕事をしながら確実に合格するためにも、得意科目で受験できる学校や社会人向けの入試制度のある学校を選ぶのがポイントです。

入試科目として「国語、数学、英語」の3教科と面接のパターンが多いものの「生物、化学」のうちの1教科が加わるケースもあります。また「国語、小論文、面接」のみで受験できる専門学校もあるため、志望校別に受験科目をしっかりチェックしてください。

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4. トータルでかかる費用

看護系の学校にかかる費用は、「入学金」「授業料」「実習費」「設備費」「教科書代」の5つに大別できます。専門学校ごとに、卒業までにトータルでかかる費用は大きく異なるのでよく調べましょう。4年制大学を選ぶと、当然費用は高くなりがちです。

費用を確認する際には、学校独自の奨学金制度の有無も調べておくことがおすすめです。奨学金を支給した病院に一定期間就業すると返済免除になる「病院奨学金制度」など、専門学校は奨学金制度が充実しています。専門学校によっては、返還不要の給付奨学金を受けられる場合もあります。

また社会人経験者は、2018年より拡充された「専門実践教育訓練給付金」の対象になるかどうかもチェックしてみてください。

5. 通学にかかる時間

気になる看護系の学校が見つかったら、実際に自宅から行ってみて通学にかかる時間を確認しておくのも大事です。看護師になるための実習は朝早くからスタートし、疲れていても実習後のレポートを仕上げる必要があります。

遠方の学校を選ぶと体力が続かず、しかも交通費が高額になり入学してから後悔するかもしれません。また学校の最寄り駅から徒歩すぐなのか、バスがあるのか、悪天候でも通いやすいかどうかチェックしてみてください。

6. 附属病院の有無

附属病院がある学校を選ぶと、先輩看護師と交流する機会があるので安心してカリキュラムに取り組めます。また最先端の医療機器に触れるなどして、先進医療に対する知見を増やせる可能性が高いです。

学校によっては、早い時期から附属病院で実習を受けられるケースもあります。実践的な学びを積み重ねたい人におすすめです。また附属病院への就職率が高い学校であれば、就職先を探す心配や不安を減らすこともできます。

7. 国家試験の合格率

例年、看護系の学校の多くが合格率90%を超えており、国家試験の合格率については大きな差異はありません。しかし中には、他校と比べて合格率が著しく低い学校もあるので注意が必要です。

志望校を選定する際には、念の為それぞれの学校の合格率もチェックしておきましょう。

自分のペースで継続できる方を選択しよう

看護大学と専門学校、それぞれにメリットデメリットがあることが分かり、きっと実際に通うイメージを、皆さんされ始めたことでしょう。肝心なのは「継続」できるかどうかです。夢に向かって、無理に動いても、挫折してしまうこともあります。あなたのペース、身の回りの環境など、色々考慮して、最善の選択をしましょう。

ざっくり、社会人から看護師になるルートの全体像を知りたいという方は、以下のブログをご参考下さい。社会人から看護師を目指す3つのメリットも解説していますので、ぜひこの機会に看護師への目的に向かってステップアップしてください。


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