社会人から大学生になりたい!大学の基礎を解説

あなたはどのタイプ? 大学に行きたい5つの理由

「あの時に大学に行きたかった」という思いを抱えながら、働いている人も多いでしょう。社会人になってから大学へ行きたいと思うのはアリなのか、誰にも相談できないまま悩んでいる人がいるかもしれません。

しかし実際には、キャリアアップやキャリアチェンジを目指して大学で学ぶ社会人が増えています。そこで今回は、社会人から大学へ入学する理由を5つピックアップしてご紹介します。後半では、大学の種類や社会人入試について解説しますので、一度きりの人生に後悔しないためにも、ぜひ最後までご覧ください。

社会人から大学へ通うのはアリ?入学する理由とは

大学で語らい合う女性2人

社会人になってから大学へ入り直す人たちは、それぞれ異なる理由や目的を持っています。ここでは、社会人から大学へ入学する人のよくある理由について見ていきましょう。

働き方の選択肢を増やしたい

大学を卒業すると、働き方の選択肢を増やせます。たとえば求人情報を見ると、応募資格が「大卒以上」とされていることが多いです。また正社員になりたい人は、大学を卒業すれば正社員としての働き方を選ぶチャンスを増やせるでしょう。

実際に若年労働者の雇用・就業形態を調べた厚生労働省の調査によると、学歴が高くなるほど正社員の割合も高くなっています(平成30年若年者雇用実態調査の概況)。

また特定の科目を履修し大学を卒業すれば、教員免許状などの資格を修得できることもポイントです。さらに大卒資格は、国家資格などの受験資格となるケースがあることも知っておきましょう。

大学で学んだ後に実現したいことが明確であれば、社会人になってから大学に進むことは無駄ではありません。

受験資格を取得したい

大学総合型選抜情報が満載資格の中には、大学において正規課程を修了していることが受験資格とされているものがあります。たとえば受験資格を「学校教育法に基づく大学において、◯◯の正規の課程を修めて卒業した者」と定めている、主に次のような受験資格のことです。

  • 医師国家試験
  • 歯科医師国家試験
  • 獣医師国家試験
  • 薬剤師国家試験

これらはさらに「業務独占資格」であり、資格がなければその仕事に就けないというものです。そのため業務独占資格を取得していれば、就業の機会に困ることは基本的にありません。受験資格を得たい人には、仕事を辞めて大学に進学することはむしろおすすめといえます。

新しい知識や教養を身につけたい

働き方の選択肢を増やすといった、実際の利益に結びつく理由ばかりではありません。純粋に新しい知識や教養を身につけるために、まとまった期間を学習に費やしたいという理由で大学に入る人もいます。

自分で課題を見つけ解決策を知的に探求する学びは、問題解決能力が必要とされる社会人にとっても非常に貴重な経験です。大学で学べる学問の系統は次のとおり非常に豊富なので、新たな可能性の扉を開く専門的な分野に出会えるかもしれません。

大学で学べる学問の領域学問の系統
文系・文学 ・語学 ・法学 ・経済・経営・商学 ・社会学 ・国際関係学
理系・看護・保健学 ・医・歯学 ・薬学 ・理学 ・工学 ・農・水産学
文理系・教員養成・教育学 ・生活科学 ・芸術学 ・総合科学

より高い専門性が必要になった

社会人として働き出すと、想定していたよりも高い専門性が必要になることがあります。自分が関わる業務はもとより、取り扱っている製品や業界の動向への理解を深めたくなることもあるでしょう。専門的な知識を独学で学ぶことも可能ですが、大学なら体系的に学べるので起業を志す人や家業を継承したい人におすすめです。

また経営側になる目的で経営学などを学びたくて、MBA(経営学修士・経営管理修士)を目指す社会人もいます。MBAとは、経営幹部に求められる知識を修得した人に付与される学位のことで、キャリアアップしたい人に適しています。

視野を広げたくなった

長年の憧れに向けて一歩踏み出したり、一冊の本が方向性を変えたりと、大学進学へのきっかけはさまざまです。視野を広げるために新しい分野の知識・技能を身につけて、キャリアチェンジに活かすケースもあります。

たとえば社会人として働いていた化学やIT業界から、分野の異なる建築士を目指すなどがその一例です。

社会人から入学を目指せる大学の種類

辞書とノート、辞書に黒いペンが乗っている

大学と一口にいっても、学び方によってさまざまな形態の大学が存在します。

入学にあたっては、一般入学を選んで1年次からスタートするほか、学歴に応じて途中年度から編入学を選択する方法もあります。すでに大学を卒業しており学士の学位を取得しているのであれば、学士入学という方法も検討するといいでしょう。

ここでは、社会人から入学を目指せる大学の種類3つについてご紹介します。

朝から夕方まで日中に通う大学

大学といえば一般的にイメージしやすいのが、日中に通う大学です。昼間に働いている人が通うには、難しい側面があります。ただし勤務先によっては、大学へ通うための時短勤務や休職を認めてもらえるかもしれません。

近年では、学位はとれませんがキャリアに直結するビジネス知識・スキルアップに特化したリカレント教育課程を設置する大学もあります。リカレント教育課程は、職業能力形成を目指す人にとくにおすすめです。

働きながら通う夜間学部(第二部)

昼間に働きつつ、教員と受講者が双方向にコミュニケーションをとる対面での授業を受講したい社会人には夜間学部(第二部)がおすすめです。さまざまな境遇をもつ多様な学生が集まり、世代や価値観の異なる学生たちと一緒に学べることから、ポジティブな刺激を受けられます。

学費も昼間と比べて安く、昼間と遜色ない大学生活を送れる点がメリットです。ただし数としては減少傾向にあるので、最新の情報をチェックするようにしてください。

キャンパスにほぼ通わない通信制大学

代表的な通信制大学といえば、放送大学があります。また近年では多くの大学で通信教育課程が設置されるなど通信制大学の数が増えており、学び直しをしたい社会人の間で人気です。

基本的に、大学から配本される印刷教材や動画を介して学びを深めます。必要に応じて、キャンパスや全国各地でスクーリングや実習が実施されるのが特徴です。一方で、まったくスクーリングなしで卒業できるものもあるので、自身の学ぶ目的やスタイルに合わせて選ぶといいでしょう。

サポート体制が充実しており、自分なりの計画をもとに5〜6年かけて卒業することも可能です。

当ブログでは、「独学で編入試験を突破したい」「仕事と両立して対策する時間がない」という社会人の方々のお声に応えて、各最短8日で対策できる【志望理由書・論文最強ワーク】を取り扱っています。自己分析と志望動機の「型」を使って志望理由をラクラク作成できます。また、付属のMP3プレーヤーを使って専門知識を音声で学びながら、3タイプの「型」で論文の書き方を習得できます。「スキマ時間に効率よく対策できた!」「ケーススタディで先輩方の勉強法を知れたり、励みになった!」と満足いただいています。

社会人入試とは

デスクの上に黄色い花の刺さった花瓶、パソコン、隣に飲み物

社会人入試とは、一般の入試とは別に社会人選抜枠を設けて実施される入試制度です。

仕事を続けている社会人でも受験しやすいように、学力試験の負担が軽減されているのが特徴となります。

ここでは、学ぶ意欲をもつ社会人に配慮がなされた社会人入試について見ていきましょう。

社会人入試はメリットが大きい?

社会人だけにチャンスがある社会人入試には、主に次のようなメリットがあります。

  • 一般入試よりも学力試験の負担が少ない
  • 学費の軽減措置が設けられているケースがある

試験の負担と学費の軽減が受けられるのであれば、社会人入試はメリットが大きいといえるでしょう。ただし大学においては、社会人対象の減免制度は廃止される傾向にあり、見つけるのが難しい状況です。しかし、今でも減免制度を実施している名古屋学院大学などのケースもあります。

減免制度ではありませんが、社会人ならではの強みを活かして厚生労働省の教育訓練給付制度を利用するのも1つの方法です。厚生労働大臣指定の教育訓練を修了してから、申請すれば費用の一部が給付されます。

社会人から大学へ入学するのであれば、自分が給付金の対象かどうか事前にチェックしておきましょう。厚生労働大臣指定の教育訓練をもとに大学を選べば、最大70%もの支援を国から受けてキャリアチェンジやキャリアアップを目指せます。

社会人入試のスケジュール感

社会人入試の実施時期は、志望する大学によってさまざまです。一般的には9〜11月が多いものの、多様化する傾向にあるので早めに情報収集をスタートさせましょう。

学力試験の負担が軽減されているとはいえ、入試にはそれなりに準備が必要となります。半年から1年前には準備をはじめるのがおすすめです。

以下は、社会人入試のおおまかなスケジュールとなります。

スケジュールスケジュールの内容
4月情報収集・資金計画
7月出願準備および試験対策
9〜10月出願
10〜11月受験
1月合格発表

社会人入試は、一般入試よりも少し早めの日程で実施されることが多いです。合格したら、期日までに入学金や授業料を振り込みましょう。

受験資格の年齢要件と社会人経験年数をチェック

社会人選抜枠を利用して受験できるのは、社会人のみです。受験資格のこまかい要件は志望大学によって異なるものの、主に以下の要件を満たすことが求められます。

  • 一定の年齢に達している
  • 一定の社会人経験がある
  • 大学受験資格がある

年齢や社会人経験年数の要件は志望する大学や学部によって異なりますので、最新の募集要項を確認するようにしてください。

社会人経験が3〜4年を規定している大学が多いほか、出願時に在職証明書を添付するケースもあります。専業主婦やパート・アルバイトの経験が社会人経験として認められるかどうかは、大学ごとに異なるので確認が必要です。

また志望する学部・学科によっては、英語資格検定試験におけるスコアの基準が受験資格として求められていることもあります。TOEFLではスコアに「試験日から2年間」という有効期限が設けられているため、出願の際には注意してください。なおTOEICのスコアには、有効期限はありません。

社会人入試の試験内容

一般的には、社会人入試では次の試験内容をもとに総合的に合否が判断されます。加えて英語などの筆記試験が課されることがあるので注意してください。           

社会人入試の審査科目それぞれの審査科目の内容
書類審査志望理由書などの出願書類から能力や人物像が評価される
面接(口述試験)提出した出願書類などをもとに面接が実施される
小論文課題への理解力が評価される

科目は一般入試より少なくても、専門的な知識が求められるケースがあるため対策には十分注意しましょう。

社会人の強みを活かして大学を目指そう

社会人から大学を目指す方は、職に繋げるためだけではありません。一度きりの人生の中で、あなたが掴みたい、成し遂げたい目標を達成するために、大学という選択肢は大いにアリです。当ブログで取り扱っている問題集を活用すれば、社会人入試も最短対策できますので、思い立ったが吉日、新たなスタートを切りましょう。

また、社会人入試についてもう少し詳しく知りたい、という方は以下の記事がおすすめです。社会人入試の難易度や試験内容、メリットなど、痒い所に手が届く情報を揃えています。


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