社会人に優しい通信制大学!おすすめの理由や支援制度を解説

社会人に人気の通信制大学選ばれ続ける4つの理由

資格取得のために必要な大卒の学歴がほしい、専門領域の知識を深めたい…さまざまな理由から大学で学ぶ社会人が増えています。しかし、経済面、家庭面、それぞれに事情を持ちながら勉強を両立するのはハードルを感じますよね。そんな中、社会人に人気があるのが通信制大学です。

今回は通信制大学について、その基礎知識やおすすめする4つの理由、安心の支援制度などを解説します。

社会人に人気の通信制大学とは

パソコンにペンを持って向かいあっている

通信制大学とは、原則、在宅で自分のペースに合わせて学べる正規の大学教育課程です。通学制の大学より学費が大幅に安く、入学にあたって試験が課されないというメリットを活かして毎年多くの社会人が学んでいます。

また、ほぼ通学は不要ですが、通学制の大学と同じように履修して必要な単位を修得すれば大学卒用資格が得られるのがポイントです。つまり、通学制と同じく124単位を修得すれば、「学士号」の称号が授与されます。

編入学のほか、高校中退など大学入学資格のない人が1年次に入学できる「特修生」という区分を設けている大学もあるのでチェックしてみてください。ここでは、通信制大学の基礎知識について見ていきましょう。

何を学べるの?

通信制大学で学べる科目は、幅広く多岐にわたります。一般的な教養を学べる分野から、デザイン・映像といった芸術分野までさまざまな学科が設置されているのが特徴です。

近年では、高齢化を反映して医療・福祉マネジメントなど医療・福祉分野の科目が充実しています。またビジネスマネジメントに役立つMBA(経営管理に関する修士号)取得を目指すビジネススクールもあり、学士よりもワンランク上を目指すことも可能です。

将来のキャリアビジョンに合わせて、教員免許状や司書、学芸員などの資格取得を目指せます。

基本的な学習の流れ

通信制大学の授業は、通信授業とスクーリング(面接授業)の2つに大別できます。通信授業は、主に配本された教科書などの印刷教材をベースに自分で学んでいく方法です。市販の書籍が教員から教科書に指定された場合には、自分で購入して用意する必要があります。

学習を終えたら課題を通信制大学に提出し、添削指導を受けるなどして学びを深める流れです。もちろん質問があれば、電子メールなど所定の方法で質問も可能です。最終的に科目試験に合格すれば、その科目の単位を取得できます。

モチベーションを高めるスクーリング

ただし通信授業だけではすべてのカリキュラムを網羅することが難しいことから、実施されているのがスクーリングです。普段オンラインのみで受講していると通学が億劫に感じられる場合もありますが、教員との交流や仲間づくりができ、モチベーションが高まるスクーリングの評判は悪くありません。

学生が一同に会して教員から講義形式の授業を受けるもので、本キャンパス以外に全国各地で開催されることが多く通いやすいでしょう。週末、GW、夏期・冬期に集中して実施されるなど、仕事をしながら学ぶ社会人でも参加しやすい工夫がなされています。

卒業試験は論文提出や総合面接試問などが行われ、晴れて合格すると卒業という流れです。

スクーリングなしの通信制大学もある

近年では、eラーニングで入学から卒業まで可能な「スクーリング一切なし」の通信制大学も登場しています。どうしてもスクーリングに参加することが困難な社会人は、スクーリング一切なしで卒業できる大学を選択することも1つの方法です。

書類審査で入学できる!4月・10月が入学時期

入学にあたっては、基本的に学科試験は行われません。原則として書類審査のみですが、小論文の提出や面接が課される通信制大学もあるので、募集要項をよく調べましょう。

入学時期は4月と10月頃、つまり3月卒業や9月卒業が一般的です。

当ブログでは、「独学で編入試験を突破したい」「仕事と両立して対策する時間がない」という社会人の方々のお声に応えて、各最短8日で対策できる【志望理由書・論文最強ワーク】を取り扱っています。自己分析と志望動機の「型」を使って志望理由をラクラク作成できます。また、付属のMP3プレーヤーを使って専門知識を音声で学びながら、3タイプの「型」で論文の書き方を習得できます。「スキマ時間に効率よく対策できた!」「ケーススタディで先輩方の勉強法を知れたり、励みになった!」と満足いただいています。

社会人に通信制大学をおすすめする4つの理由

大学総合型選抜情報が満載なぜ多くの社会人から、通信制大学は選ばれているのでしょうか?通信制大学で学ぶ大きなメリットは、隙間時間を利用して自分なりの計画に合わせて学べる点です。だからこそ仕事と学習を両立したいと考える社会人の間で、現実的な選択肢として人気があります。

ここでは、社会人に通信制大学がおすすめな理由を自分のペースで学べる以外の観点から見ていきましょう。

 歴史を積み重ねた正規の大学教育課程

通信制大学は、インターネットが普及したことで生まれた新しい教育制度ではありません。日本の大学通信教育が制度化されたのは1947年のことで、正規の大学教育課程として1950年に認可されるなど長い歴史を誇ります(学校教育法)。

政府は仕事で求められる能力を磨き続けるためにも「社会人の学び直し」を推進しており、このニーズに対応できるのが通信制大学というわけです。

資格・免許を取得しキャリアアップに活かせる

通信制大学では仕事に必要な専門領域の知識を深められるほかにも、資格・免許や受験資格を取得できます。修了すれば教員免許状などを取得でき、キャリアアップに活かせることも、おすすめする大きな理由の1つです。

通信制大学で取得を目指せるのは、主に次のような資格となります。

  • 教員免許状
  • 保育士
  • 測量士補
  • 学校図書館司書教諭
  • 児童指導員任用資格
  • 社会教育主事
  • 博物館学芸員

また社会福祉士や建築士などは国家資格にあたり、国家試験に合格する必要があります。これらの国家試験に申し込むためには、受験資格を満たすことが求められることを知っておきましょう。これらの受験資格を得られる通信制大学もあるので、キャリアアップを目指す方はぜひチェックしてみてください。

学べる学問の領域が広がっている

前述しましたが、社会の情勢を反映して通信制大学で学べる学問の領域が広くなってきている点です。たとえば不足している高度IT人材の育成や、授業での実技・実習を通じて実践力を磨く必要のある社会福祉の分野にも広がりを見せています。

社会人が最前線の現場で問題解決に生かせる専門技術、資格・免許取得につながる知識や学位取得を通信制大学は支援しているというわけです。

継続しやすい柔軟な学び方が可能

必ずしも修業年限の4年で卒業しなくても、在学期間が修業年限より2〜2.5倍と長めに設定されているなど柔軟な学び方が可能な点もおすすめの理由です。さらに長期の在学を可能にする制度が設けられていることがあるので、入学を決める前にチェックしておきましょう。

通信制大学の在学期間はさまざまですが、まとまった学習時間を確保するのが困難であれば6〜8年程度かけることが可能です。単純計算で1年あたり31単位の修得は難しくても、15〜20単位程の修得を目標にして6年かけて卒業することもできます。

また修得した単位は、原則として生涯有効なので再入学や取得単位に応じて編入学も可能です(カリキュラム変更に伴い、単位修得した科目が再入学後に修得済科目として認められないケースもあります)。

正規に入学して学ぶ「正科生」について説明してきましたが、好きな科目を選択して学ぶ「科目等履修生・聴講生」を選ぶことも可能です。

社会人が通信制大学で学ぶための支援制度

瓶の中にある硬貨が積み上げられている

近年では、社会人が中長期的なキャリアアップを目指して学びやすいよう支援制度が拡充されている点も見逃せません。ここでは、通信制大学で学ぶ社会人が利用できるさまざまな支援制度をご紹介します。

支援制度の名称支援制度の内容
郵便料金の割引(第四種郵便物・レポートの提出など通信教育用郵便物は、一般の郵便物よりも安い料金で送付可能
運賃の割引(2割引)・通信制大学より発行された「学生生徒旅客運賃割引証」があれば、鉄道・航路・高速バス運賃のみ学生割引の適用が受けられる(片道100㎞以上の区間について) ・単位修得試験、スクーリングの受講や学校行事の参加など通学で乗車する場合に限る
所得税の控除(勤労学生控除・通信制大学は学校教育法に規定する大学であるため、勤労学生控除の対象となる
教育訓練給付制度(厚生労働省)・教育訓練のレベルに応じて専門実践教育訓練、特定一般教育訓練、一般教育訓練に区別され支給額が異なる ・通信制大学のなかにも教育訓練給付制度の指定講座があるので、雇用保険の加入期間などの条件を満たせば給付の対象になる
単位制学費・授業料を「履修する科目の総単位数×〇〇円/単位」で計算し、年間の基本授業料に加えて納めるシステム ・年次ごとに学費の計画を立てられるので、修業年限を超えて卒業するケースでも費用負担を抑えられる
奨学金・日本学生支援機構や大学ごとの奨学金制度の給付対象にもなる

入学から卒業までの大まかな流れ

マジックペンで表を書いている

ここでは、通信制大学の入学から卒業までの大まかな流れをご紹介します。

大まかな流れそれぞれのステップの内容
入学・入学願書を提出 ・書類選考(小論文の提出が必要な場合あり)
学習開始・履修科目の申請 ・教科書など教材の配本
学習・通信授業やスクーリング(面接授業)を受ける ・与えられた課題にそって作成したレポートを提出したり、科目試験を受けたりして単位を修得
卒業・必要に応じて卒業論文を作成・提出する ・学士号授与にふさわしいかどうか総合面接試問で評価される

通信制大学でキャリアの選択肢を増やそう

通信制大学で学んでいるほとんどの学生が、社会人です。「自分のキャリアに活かす」など社会人ならではの明確な目的をもつことで、意欲的かつ計画的に学習を進めていけるでしょう。

社会人入試について詳しく知りたい、という方は以下の記事がおすすめです。社会人入試の難易度や試験内容、メリットなど、痒い所に手が届く情報を揃えています。


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