職業訓練の筆記試験6つの合格ポイント!過去問はどう使う?

6つの注意点を把握して筆記試験をラクラク突破!

職業訓練の制度を活用すると、学費が軽減されたり失業手当の支給期間が延長される場合があったりするなど、様々なメリットを受けることができます。スキルアップしたい、転職したいという皆さんにとっては、何としても合格したいところですよね。

そこで今回は、職業訓練の試験の中でも、筆記試験の事前対策として、筆記試験の形式、出題傾向、過去問を解く際の注意点などについて解説します。

筆記試験の形式

右手で白い鉛筆を持ち、数学の問題を解いている

筆記試験と聞くと、高校や大学受験からかなり時間が経過したため、不安に思われる方も多いかもしれません。しかし、職業訓練の筆記試験における難易度はそこまで高くなく、事前に対策を行えば問題ありません。まずは試験の形式や問題の傾向を押さえておきましょう。​​

受験の形式

職業訓練に向けた筆記試験の難易度は中学程度であり、合格点が設定されています。つまり、点数は合格点さえ満たしていれば良いということになります。

しかし、職業訓練のコースごとには定員が設定されており、もし応募者数が多数となった場合は面接とともに筆記試験も採用の目安となります。そうなると、筆記試験の点数が採用可否に影響を及ぼす可能性もあります。

科目は国語と数学が一般的ですが、後述のとおり出題形式は全国一律ではありません。受験時間はだいたい30~60分程度であるケースが多くなっています。

都道府県によって形式が異なる

各都道府県ごとにそれぞれ筆記試験の問題が用意されており、さらに一部の職業訓練校では独自の問題が出されることもあります。

難易度は大きく変わらないものの、出題傾向はまちまちです。自分が住む都道府県や志望先の職業訓練校について、どのような形式で出題されるのか、確認しておきましょう。

過去問を役立てよう

黒板に数式、図形が書かれている

筆記試験対策として過去問を解くことは、皆さん視野にいれていらっしゃることと思います。都道府県によって出題の形式が異なるため、いくら義務教育レベルの難易度といっても、出題傾向を知っているのと知っていないのとでは、いざ出題された時の心境が大きく異なるためです。

もちろん、過去と同じ問題が出るわけではありませんが、制限時間内に解けるだけのボリュームや難易度なのか押さえておくだけで、ずいぶんと心の余裕の持ちようが変わります。最低限、筆記試験の出題数や出題範囲、出題形式(選択肢から選ぶのか、直接回答するのかなど)を押さえておきましょう。

国語の出題傾向

国語では漢字の読み書きや熟語関連の穴埋め、現代文の長文読解などが出題されます。長文読解は文章を読み込むのに時間がかかるため、暗記していればすぐに解ける漢字の読み書きなどを優先して解くと良いでしょう。

漢字の読み書きであれば、すぐに解けるうえに解けるか解けないかの判断もすぐにできるため、早く見切りをつけることができます。すぐに解ける問題を優先して解いた後、ある程度時間のかかる長文読解を解くことをおすすめします。

数学の出題傾向

数学の出題内容は四則演算やルートなどを使った計算問題から、文章題や図形問題など多岐にわたります。四則演算は基本的に解きやすいものが多いですが、公式を覚えていないと解けないものがあります。そのため、中学数学の基本的な公式はおさらいしておきましょう。

数学は公式を暗記している分野によって出来不出来が大きく変わります。図形・連立方程式といった自分の得意分野・不得意分野は何か、事前に把握し効率よく勉強しましょう。

学校別の問題集も活用しよう

当ブログでは、職業訓練校を受験するにあたって、最小投資で志望校の傾向に合わせた対策ができる「志望校別・合格レベル問題集」を取り扱っています。各学校の受験生からの生の声をもとに傾向を合わせているので「仕事と両立しやすかった!」「無駄なく効率よく対策できた!」とご好評いただいています。試験官に刺さるオリジナリティ溢れる願書を最短3日で作成できる「願書最強ワーク」も併せてご活用ください。

過去問や問題集を解く6つの注意点

奥に的があり、CAUTIONと書かれた黄色いリボンが貼られている。

難しい問題は読み飛ばす

つい頭から順番に解答しようとしてしまいがちなのが受験生です。解くのに時間がかかりそうな問題や明らかに難しい問題に当たった時は、すぐに読み飛ばして次の問題へ行きましょう。必ずしも易しい問題から難しい問題へと並べられているわけではありません。そのため、せっかく解ける問題が後に控えていても、時間切れで無回答ということにもなりかねません。

受験のように落とす人をふるいにかける試験ではないため、問題は基本的に素直な内容です。そのため、すぐに解けないということは自分にとって苦手な分野であり、結局は解けないという可能性が高いでしょう。時間が余った場合は2周目として、時間をかければ解けそうな問題に取り掛かるようにしましょう。

解答上の注意事項をよく読む

問題の前提をきちんと押さえずに自己判断で解き始める受験生は多いです。比較的簡単な試験のため、計算などをすぐに解いてしまいがちですが、解答上の注意事項が記載されている場合にはよく読んでおく必要があります。

例えば、解答上の注意に「解答に円周率(π)を含む場合は、円周率を展開しないでください」と記載されている場合は、勝手に円周率を3.14として算出すると不正解になります。また、計算機を使用してはいけないという条件がある場合は、当然、計算機能付きの時計やスマホの電卓アプリを使うのは厳禁です。

できるだけ問題を多く解く

1回分だけでは出題傾向や時間配分が十分に把握できないため、可能な限りの年数分の問題(3回分以上が望ましい)を用意し、さまざまなパターンの問題を解くのが良いでしょう。当ブログで扱っている「志望校別・合格レベル問題集」では、過去3年分の情報をもとに作成されています。

得意な解法を見つける

たとえば国語の長文読解では、問題の元となる長文を読んだ後に問題を読むよりも、いきなり問題の方から読んだ方が効率的です。

長文の内容をすべて把握しなければ問題が解けないというわけではなく、たいていの場合は、問われている部分の前後さえ読めばある程度解けるようになっています。

数学であれば、計算が必要な文章題の場合、文字や数字の羅列だけではイメージが湧きにくいものです。そこで、問題に登場する物や人、距離や重さなどを図示したりグラフ化したりすることによって内容が整理でき、計算がしやすくなります。

得意な解法を見つけるためには、過去問や問題集を繰り返し解くことが大事です。

 得意な科目から先に解く

職業訓練の筆記試験では、科目ごとに時間が設定されているわけではなく、「国語と数学を合わせて50分」などと、まとめて時間が設定されている場合があります。

つまり、国語と数学どちらから先に解いても良く、国語と数学の時間配分は自分で決められます。そのため、得意な分野に時間を割いたり、時間がかかる方の科目の問題に対して、時間をかけて解くという対応が取れます。

数学が得意な方は別ですが、ふだんの生活では数学よりも漢字を目に触れていることが多いため、比較的国語で漢字の読み書きから始めるほうが時間がかからないといえます。試験では時間配分が大切ですが、国語と数学それぞれの科目内での配分はもちろん、国語と数学全体の配分も意識しておきましょう。

過去問を過信しすぎない

先程、過去問を解くのは出題傾向や時間の配分を把握するのに有効と説明しました。しかし、解答時間などは変更される場合があります。過去問と同じ時間数だと思い込んで、いざ試験に臨むと時間が足りなくなってしまったということになりかねません。

そのため、試験前の説明はよく聞いておきましょう。また、解答上の注意事項も変更されている可能性がありますので、過去と注意事項の内容は同じだろうと思い込まずに、念のためしっかりと確認しましょう。

当ブログで扱っている「志望校別・合格レベル問題集」では、過去の情報も踏まえながら、最新の傾向を分析して作成された予想問題集となっているため、過去問と併せてご活用いただくことで柔軟な対策を取れます。

筆記試験は解くコツが分かれば怖くない!

過去問・問題集をうまく活用して、あらかじめ時間配分や難易度を押さえておくことが合格の近道です。希望するコースの職業訓練が受けられるよう、筆記対策はもちろんのこと、面接対策もあわせて行っておきましょう。

職業訓練校を受験することが決まれば、以下の記事で対策を進めましょう。求職者が、受講料無料でさまざまな技能や技術を習得できる職業訓練は、大変注目を集めています。選考試験に合格するために、職業訓練の倍率、試験内容やその難易度、試験対策を解説しています。


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