宅建の「難しい」は職業訓練校で解決!専門の訓練内容やカリキュラムを解説

資格取得するなら宅建!職業訓練を活用する合格への道

転職活動に向けて宅建の資格取得を考えている皆さん、どんな方法での取得を考えていますか。独学や通信教育などありますが、学費がかなりかかりますし、ただでさえ難易度の高い宅建ですから、やる気持続が難しいのが難点ですよね。

しかし、職業訓練の制度を活用すれば、比較的費用を安く抑えて各カリキュラムを受講できます。そこで今回は、宅建の資格を取るための職業訓練のカリキュラム内容、宅建の資格が転職活動でアピールできる業種などについて解説します。

宅地建物取引士とは

家の模型の下に書類がある

宅地建物取引士、略して宅建士(宅建とも呼ばれる)とは、宅地建物取引業法に基づき定められている国家資格者のことを指し、毎年20万人以上にのぼる方が受験しています。

許されている独占業務

宅建士の資格が人気のある理由に、宅建士にしか許されていないという独占業務があります。「重要事項の説明」、「重要事項説明書(35条書面)への記名・押印」、「契約書(37条書面)への記名・押印」の3業務については、宅建士にしかできないものです。

資格を取得するメリット

宅建士になると、不動産取引や契約において資格を持つ人にしかできない業務で活躍できますが、それ以外にもメリットがあります。

転職に有利

宅建は、持っているとスキルがアピールできるだけでなく、独占業務を持っているのが強みです。特に不動産業界関連への転職には大きなメリットといえます。他にも建築会社や金融会社などでも需要が高い資格です。

年収アップにつながる

企業によっては、宅建の資格を持っていることで資格手当が付いたり、昇格要件に含まれていたりするケースもあり年収アップにつながります。資格に有効期限や更新はありませんので、早く取得しておくと得です。

仕事の幅が広がる

企業で働く上で役に立つだけではなく、独立して開業することもできます。さらに司法書士や不動産鑑定士と、宅建の資格を組み合わせることで、仕事の幅を広げることもできます。

宅建の受験スケジュール

さいころにSTUDYの文字

宅建の試験は年1回、原則として10月の第3日曜日に実施されます。過去に新型コロナウイルス感染症対策により試験会場の縮小が図られたため、10月と12月の2回に分けて実施されたことがあります。その際、受験者側ではどちらの月で受験するか選ぶことはできないうえに、振り分けルールは公開されませんでした。

スケジュール

2022年の宅地建物取引士資格試験は、以下の日程で行われました。

試験日程宅建の受験スケジュール
6月3日官報公告
7月1〜29日申し込み(インターネットは19日まで)
8月25日まで試験会場通知の送付(受験日が10月か12月かも併せて通知)
9月27日受験票の発送(12月試験の場合は11月18日)
10月16日宅建士10月試験
12月18日宅建士12月試験(指定を受けた方のみ)
11月22日合格発表(12月試験の場合は1月30日)

一般財団法人不動産適正取引推進機構の公式サイトで合格者の受験番号が掲載され、後日、合格証書が郵送で届きます。

申込方法

宅建試験の申し込みについては、官公庁や書店などで願書を入手し郵送する方法と、インターネットを使用する方法の2通りがあります。例年、郵送での申込みは7月1日から7月末まで、インターネットでの申し込みは7月1日から15日前後までです。

職業訓練のカリキュラム内容

広い会場で講演が開かれている

宅建の資格取得に向けて職業訓練を受ける際は、どのようなことが学べるのでしょうか。一例として、宅建として就職を目指すコースで受講期間が5か月(平日週5日)、1日の訓練時間が6時間(休憩時間含む)というカリキュラムを挙げてみました。

学科

学科の受講内容については、以下のとおりです。

学習科目科目詳細時間数
入校オリエンテーションオリエンテーション3時間
修了オリエンテーションオリエンテーション2時間
就職支援自己理解、職業意識、人間関係、表現スキル、対人スキル、履歴書や職務経歴書の作成、面接想定問答24時間
キャリアコンサルティングジョブカードを活用したキャリアコンサルティング42時間
入門民法売買契約、手付、弁済同時不履行の抗弁、債務不履行、賃貸借、物件、担保制度、不法行為、相続、時効18時間
権利関係の重点講義民法、借地借家法、不動産登記法、区分所有法60時間
宅建業法の重点講義宅地建物取引業法、業法の関係法令48時間
法令上の制限の重点講義都市計画法、建築基準法、土地区画整理法、国土利用計画法、農地法、宅地造成等規制法36時間
税法不動産査定の重点講義税法、需給と取引の実務、地価公示法、不動産鑑定評価24時間
権利関係の総復習実技に向けた、重点講義内容の質疑応答や補足解説6時間
宅建業法の総復習実技に向けた、重点講義内容の質疑応答や補足解説6時間
法令上の制限の総復習実技に向けた、重点講義内容の質疑応答や補足解説6時間
賃貸不動産管理賃貸管理、賃借人の募集、賃貸借契約、賃貸住宅管理業者登録制度、管理受託方式の管理、サブリース方式による管理、賃借人入居中の管理業務 明渡し原状回復、建物の知識 設備の知識、防火消化の知識54時間
テレワーク基礎学習WEB会議情報セキュリティー(総務省の定めるテレワーク・セキュリティガイドライン)その他在宅勤務における自己管理の方法など、テレワークの留意点3時間

実技

実技の受講内容については、以下のとおりです。

学習科目科目詳細時間数
権利関係の実践演習権利関係法令(民法、借地借家法、不動産登記法、区分所有法)に基づく不動産取引権利関係の処理の仕方45時間
宅建業法の実践演習宅地建物取引業法、同法の関係法令に基づく取引方法、不動産取引演習、重要事項説明書作成30時間
法令上の制限の実践演習土地建物の法令上の制限に関する手続き、建物の建築および修繕、宅地の造成および転用の規制に関する手続き、顧客への説明演習27時間
税法不動産査定の実践演習不動産取引における税金の算出、地価公示法需給と取引の実務、不動産鑑定評価基準に基づく不動産査定の算出18時間
宅建総復習実践演習の内容の質疑応答や補足解説6時間
宅建直前攻略講義宅建試験に向けた、実践的な対策講義講、3大書面、8種制限、法改正、税鑑定、特別法、免除科目24時間
賃貸不動産管理の実務演習賃貸管理の意義役割、賃貸不動産経営管理士のあり方 管理業務の受託 借主の募集 賃貸借契約、管理実務 建物設備の知識 賃貸業への支援業務 「賃貸不動産経営管理士」資格試験対策講義48時間
テレワーク基礎演習テレワーク基礎実習(WEB会議システムのインストール設定・操作方法・基本体験)3時間

当ブログでは、職業訓練校を受験するにあたって、試験官に刺さるオリジナリティ溢れる願書を最短3日で作成できる「願書最強ワーク」を取り扱っています。このワークに取り組めば、自分の魅力を簡潔に伝えるポイントが分かるので「職業訓練校受験のために使った後も、転職活動の時にも役立った」と、8割の方がご利用くださっています。最小投資で志望校の傾向に合わせた対策ができる「志望校別・合格レベル問題集」も併せてご活用ください。

職業訓練に関するメリット・デメリット

付箋にBAD、GOODの文字

職業訓練を通じて宅建の資格を取得しようとすることには、メリットとデメリットがあります。両面を確認したうえで、活用するかどうか検討する必要があります。

メリット

職業訓練の1番のメリットは無料で受講(テキスト代や資格受験料などは実費)できることです。学校に通うとかなりのお金がかかりますが、職業訓練の場合は安価で学べるうえ、コースによっては他の資格取得にも役立ちます。

デメリット

宅建の場合、職業訓練を修了したからといって自動的に国家資格が得られるわけではないので注意が必要です。また、必ずしも国家資格の受験日が訓練修了の日に近いとは限りません。

宅建士の国家試験は年に1回しか行われていませんので、思った時期に受験できず、転職活動がさらに先へ伸びてしまう可能性があります。

資格を取得した後は?

資格を取得した後は転職活動を行いますが、宅建はどのような業界で有利に働くのでしょうか。

転職に有利な業界

真っ先に挙げられるのが、不動産会社です。宅地建物取引業法により、不動産の売買や仲介を行う会社では、従業員5名につき1名以上の宅建士を、設置することが義務付けられています。そのため、不動産会社としてはいつでも人材が必要ということになります。

また、建設会社では自社の物件を販売する際に宅建の資格が必要です。こちらも宅建士の需要が高くなっています。

金融機関では融資の際に不動産の担保価値を評価することが多いため、宅建の知識は有効です。さらに不動産販売会社を傘下に持つ銀行も多く、金融機関と不動産販売会社、どちらかの企業へ出向となった場合も資格で得た知識が活かせます。

合わせて取得したほうが良い資格

職業訓練のコースによっては、賃貸不動産経営管理士の取得も目標になっている場合があります。また、マンションなどを管理する管理業務主任者についても試験の科目が宅建と重なっている部分があるため、宅建の勉強をすると取得しやすくなっています。

宅建の資格取得に職業訓練を活用しよう

職業訓練は資金面での自己負担を少なくして受講できるのが大きなメリットです。時間はかかるため転職先を見据えて受講時期を考える必要がありますが、カリキュラムがはっきりしており実際に通いながら、やる気を持続していけることは確かです。宅建士の資格取得を職業訓練校で実現して、最短で天職に就けることを応援しています。

職業訓練校を受験することが決まれば、以下の記事で対策を進めましょう。求職者が、受講料無料でさまざまな技能や技術を習得できる職業訓練は、大変注目を集めています。選考試験に合格するために、職業訓練の倍率、試験内容やその難易度、試験対策を解説しています。


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